2022年当初から叫ばれている物価上昇やインフレーション。最近では、「土地の価格も上がった!」という記事も散見されます。
今回は、土地の価格にまつわる用語「公示価格」そして「実勢価格」とは一体何か?という点について、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
また、土地の参考価格が一目でわかる最新便利ツールも紹介しますので、最新土地価格が気になる人はぜひチェックしてみてください。
<こんな人向けの記事です>
・土地の価格って、何を参考にすれば良いのかわからない
・公示価格と実勢価格の違いがよくわからない
・難しい資料を読んだり不動産に問い合わせたりせずに、手軽に土地価格をチェックしたい
・土地の売買を考えている
土地価格を調査すると頻出する2つの用語が「公示価格」と「実勢価格」。
どちらも土地価格の参考になる数値ですが、具体的に何を表しているのでしょうか。
カンタンにまとめると、下記のような説明になります。
公示価格:公的機関(国土交通省など)が発表する、基準となる土地価格
実勢価格:実際の売買取引される価格
なんとなく、「公示価格」は公的機関が発表するものであるのに対し、「実勢価格」は実際の取引価格がベースになった指標、と理解しておきましょう。
ここからは、それぞれをもう少し詳しく解説していきます。
公示価格は、前述した通り公的機関が発表する指標。大きく2つに分かれ、それぞれ毎年発表されます。
公示地価:国土交通省が調査、発表。
基準地価:都道府県が調査、発表
公示価格の目的は、土地売買が適正な価格で行われるように指標を明確にすること。価格が大きく影響されるような特別な状況(緊急で土地を買いたい・売りたい、など)を除いて、このくらいの価格が適正ですよ、と売買する双方が参照できる数値です。
過去の実勢価格は国土交通省の「土地総合情報システム」不動産取引価格情報検索から確認することができます。
両者の違いは上記で説明した通り。ただし、それぞれ公示価格が適正な土地の価格、そして実勢価格が実際取引された価格なら、最終的には同じくらいの価格になるのでは・・?という疑問が浮かぶかもしれません。
あくまで傾向ですが、実は実勢価格=公示価格の1.2倍から1.2倍、という目安があります。
実勢価格が公示価格から乖離する理由はさまざまですが、一つは公示価格の発表が1月1日であるのに対し実取引は時期が違うこと、また土地の特徴(使いづらい形など)などが例として挙げられます。